ブログ・おひさまだより

2013.03.20更新

少し前ですが、2月19日に日本小児科学会は、「小児肺炎マイコプラズマ肺炎の診断と治療に関する考え方」を発表しました。これは、2011年ごろから国内で流行が続く肺炎マイコプラズマ感染症(以下マイコプラズマ肺炎)において、マイコプラズマのマクロライド高度耐性化が進んでいることが報告されたことを受け、第一選択薬として推奨されているマクロライド系薬ではない抗菌薬が一般臨床において用いられるようになっていることを問題視したことによります。
つまり、最近、マイコプラズマに対する第一選択薬とされているマクロライド系抗菌薬(商品名:クラリス、クラリシッド、ジスロマックなど)が使われず、第二・三選択薬であるテトラサイクリン系薬剤など(ミノマイシン)などが使われたことを問題として、マクロライドを最初に使いなさいということです。
確かに昨年から当院でもマイコプラズマの患者さまをたくさん診察しましたが、マクロライドはあまり効かなかった・・家族内発症などでは、耐性菌とわかっているので年長児であれば最初からMINOとかトフスロキサシンを使いたいのですが・・
しかし、基本に帰り、抗菌薬の適正使用をしっかり行い、耐性菌の出現を少しでも減らすことが我々医師の使命ですね。

投稿者: おおきこどもクリニック


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